アメリカのトップ大学を目指す学生から、「AP試験でScore 5を取ることと、学校で高いGPAを維持することでは、どちらが重要ですか」とよく質問されます。
結論から言えば、大学出願では学校のGPAの方が基本的に重要です。ただし、AP Score 5にも、大学レベルの学力を客観的に示すという重要な役割があります。
GPAは数年間の学習成果を示す
GPAは、一度の試験結果ではありません。授業への参加、課題、定期試験、レポートなどを含む、数年間の継続的な学習成果です。
大学はTranscriptを通して、どの科目を履修し、どの程度の難度に挑戦し、どのような成績を維持したかを確認します。特にG9からG11までの成績は、出願時の学力評価の中心になります。
AP Score 5は客観的な学力証明になる
学校ごとに授業内容や成績基準が異なるのに対し、AP試験は共通の基準で実施されます。そのため、Score 5は、その科目について大学レベルの内容を高い水準で理解していることを示します。
特に日本の学校や、AP授業を提供していない学校の学生にとって、学校外で取得したAP Score 5は、自主的に高度な学習へ挑戦した証明になります。
GPAが低くてもScore 5なら補えるのか
AP Score 5を取得しても、学校の低いGPAを完全に補うことはできません。大学は、一日の試験で高得点を取れるかだけでなく、日常的に課題へ取り組み、難しい授業で安定した成果を出せるかを見ています。
反対に、学校で高いGPAを維持していても、簡単な科目だけを選んでいる場合は、十分な挑戦が見えないことがあります。重要なのは、履修科目の難度と成績の両方です。
AP授業の成績とAP試験は別に評価される
| 評価材料 | 大学に伝わること |
|---|---|
| 学校のGPA | 継続的な学習姿勢と学校内での成果 |
| AP授業の成績 | 難度の高い授業へ挑戦した実績 |
| AP試験のScore 5 | 共通基準による大学レベルの学力 |
理想は、AP授業で高い成績を取り、そのうえでAP試験でもScore 5を取得することです。
学校外でAPを学ぶ場合
学校にAP科目がない場合、学校の授業で高いGPAを維持しながら、学校外でAP試験に挑戦する方法があります。
UsUniNavでは、理系志望者にG8でAP Computer Science A、G9でAP Statistics、G10でAP Calculus BC、G11でAP Physics Cを受験するロードマップを推奨しています。
この場合も、AP学習のために学校成績を落としてはいけません。学校のGPAを中心に置き、その上にAP Score 5を積み上げることが基本です。
トップ大学で評価される組み合わせ
最も強いのは、高いGPA、難度の高い履修、複数のAP Score 5が一貫している出願です。
- 学校の授業で高いGPAを維持する
- 自分の学力に合った高度な科目を履修する
- 志望分野に関係するAPでScore 5を目指す
- APで学んだ知識を研究やActivityへ応用する
理系志望者であれば、Computer Science、Statistics、Calculus、Physicsを学び、さらにプログラミング、データ分析、研究、開発へつなげることで、学力と行動力の両方を示せます。
GPAとAPの優先順位
- 学校のGPAを安定させる
- 難度の高い科目に挑戦する
- AP試験でScore 5を目指す
- 学んだ内容をActivityへ発展させる
APのために学校の成績が下がるのであれば、学習計画を見直す必要があります。AP科目数やScore 5の数を競うことが目的ではありません。
まとめ
AP Score 5と学校のGPAを比較すれば、大学出願の基盤となるのはGPAです。GPAは、数年間にわたり学校で安定して学習したことを示します。
一方、AP Score 5は、大学レベルの内容を共通基準で理解していることを示す有力な補強材料です。理想は、どちらか一方を選ぶのではなく、高いGPAを維持しながら、志望分野に関係するAPでScore 5を取得することです。
公式情報
- Stanford University|Holistic Admission
- Stanford University|Preparing for Stanford Academics
- MIT Admissions|Class Rank and GPA
- Harvard College|Preparing for College
※大学はGPAの数字だけでなく、在籍校の教育制度、履修できる科目、成績基準、本人の学習環境を含めて総合的に評価します。