IB Diploma ProgrammeでStanford大学やMITなどのアメリカトップ大学を目指す場合、総合点だけでなく、どの科目をHigher Level(HL)に選んだかが重要です。
特に理系志望者は、志望専攻に必要な数学・科学をHLで履修し、高いPredicted Gradeを維持できる科目構成を考える必要があります。
IB Diplomaの基本構成
IB Diplomaでは、6つの教科グループから科目を選び、通常は3科目をHL、残りをStandard Level(SL)で履修します。これにTheory of Knowledge(TOK)、Extended Essay(EE)、Creativity, Activity, Service(CAS)が加わります。
HLはSLより学習範囲と授業時間が多く、大学はHL科目から、学生がどの分野を高度に学んだかを確認します。
Computer Science・AI志望の科目例
Computer Science、AI、Data Scienceを志望する場合、最も重要な科目は数学です。可能であればMathematics: Analysis and Approaches HLを選択します。
- Mathematics: Analysis and Approaches HL
- Physics HLまたはComputer Science HL
- Computer Science HL、Physics HL、Economics HLなどから1科目
AIやData Scienceでは、微積分、確率・統計、線形代数へ進むため、数学的基礎が欠かせません。Computer Science HLだけを選び、数学を軽くする科目構成は慎重に考える必要があります。
Engineering・Physics志望の科目例
EngineeringやPhysicsを目指す場合は、Math AA HLとPhysics HLの組み合わせが基本です。
- Mathematics: Analysis and Approaches HL
- Physics HL
- Chemistry HL、Computer Science HLなど
Chemical EngineeringやMaterials ScienceではChemistry HL、Biomedical EngineeringではBiology HLまたはChemistry HLも有力な選択になります。
Biology・Medicine志望の科目例
Biology、Neuroscience、Pre-Medical分野を目指す場合は、Biology HLとChemistry HLが中心になります。さらに数学を使う研究分野を考えるなら、Math AA HLも有効です。
- Biology HL
- Chemistry HL
- Mathematics HLまたはPsychology HLなど
Math AAとMath AIはどちらを選ぶべきか
Math AAは代数、関数、微積分など理論的な数学を重視し、Math AIは統計、モデリング、テクノロジーの活用を重視します。
Engineering、Physics、Mathematics、Computer Scienceなど、数学を多く使う専攻ではMath AA HLが最も安全な選択です。一方、社会科学や一部の生命科学ではMath AI HLが適する場合もあります。
ただし、大学や専攻によって期待される準備は異なるため、志望大学の公式Admissionsページも確認しましょう。
難しいHLを増やしすぎない
トップ大学を目指すからといって、難しい科目だけを並べればよいわけではありません。HL科目の選択によってPredicted Gradeや学校成績が大きく下がると、出願全体が弱くなる可能性があります。
理想は、志望専攻に直結する2科目をHLで確保し、残りのHLは本人の得意分野と成績維持を考えて選ぶことです。
Extended Essayも志望分野につなげる
Extended Essayでは、自分の志望分野に関連するテーマを選ぶと、学業とActivityに一貫性が生まれます。
たとえば、AIモデルの比較、物理シミュレーション、環境データの統計分析、生物実験などをテーマにすれば、大学出願で研究への関心を具体的に示せます。
UsUniNavが推奨する考え方
IB生も、IB科目だけで理系準備を完結させる必要はありません。学校外でAP Computer Science A、AP Statistics、AP Calculus BC、AP Physics Cなどを学び、IBの履修内容を補強する方法もあります。
ただし、外部APのためにIBの成績を落としてはいけません。IBのPredicted GradeとHL科目を中心に置き、その上にAP、SAT、研究、開発Activityを積み上げることが基本です。
まとめ
IB Diplomaでアメリカトップ大学を目指す場合、重要なのはHL科目の数ではなく、志望専攻との整合性です。
理系志望者はMath AA HLを軸に、Physics、Chemistry、Biology、Computer Scienceから必要な科目を選びます。難度だけを追わず、高いPredicted Gradeを維持し、Extended EssayやActivityまで一貫した学習計画を作りましょう。
公式情報
- International Baccalaureate|DP Curriculum
- International Baccalaureate|Course Selection Guidance
- Stanford University|Transcript and Predicted Grades
- Stanford University|Preparing for Stanford Academics
- MIT Admissions|Academic Foundations
※IB科目の提供状況は学校によって異なります。科目選択前に、IBコーディネーターと志望大学・専攻の最新要件をご確認ください。