Seisen International Schoolは、東京都世田谷区にある女子インターナショナルスクールです。 UsUniNavでは、Seisenを単なる有名女子校としてではなく、 IB校として世界トップ理系大学を目指す女子生徒にとって、どのような学習環境なのか という視点から整理します。
この記事は、学校を点数化・ランキング化するものではありません。 公開されている公式情報、School Profile、IB Diploma Programme情報、大学進学サポート情報などをもとに、 保護者と生徒が進路戦略を考えるための調査記事として作成しています。
Seisenとは
Seisen International Schoolは、Catholicの教育理念を背景に持つ、KindergartenからGrade 12までのIBインターナショナルスクールです。 公式サイトでは、「Catholic Kindergarten to Grade 12 IB international school in Tokyo」と紹介されています。
Seisenは、女子教育とIB教育を組み合わせた学校です。 公式情報によれば、1986年からIB Diploma Programmeを提供しており、日本で3番目にIB Diploma Programmeを提供した学校とされています。
さらに、SeisenはPYP、MYP、DPを提供するIB Continuum Schoolであり、 日本初のAll-Girls IB Continuum Schoolとして紹介されています。
Seisenを調査するときの基本視点
UsUniNavでは、Seisenを次の観点から調査します。
- IB Continuum Schoolとしての構造
- Grade 9〜10のMYP
- Grade 11〜12のIB Diploma Programme
- IB Math AA HLの履修可能性
- IB Physics HL、Chemistry HL、Biology HLなどの理科科目
- IB Computer Scienceの有無・開講状況
- MYP Personal Project
- Extended EssayをResearchへどう接続できるか
- University Advising
- 海外大学進学実績
- 女子STEM進学との相性
Seisenを理解するうえで重要なのは、AP校として見るのではなく、 IB Continuumを活用して、どのようにSTEM進学へ接続するか という視点です。
SeisenはIB校である
Seisenは、PYP、MYP、DPを提供するIB Continuum Schoolです。 公式サイトでは、Grade 9〜10の生徒はIB Middle Years Programmeの枠組みで学び、 Grade 11〜12ではIB Diploma Programmeを中心に学ぶことが説明されています。
したがって、Seisenの進学戦略は、 AP Calculus BC、AP Computer Science A、AP Physics Cを学内で履修していくAP型ではなく、 IB Math、IB Science、IB Computer Science、Extended Essayを中心に設計するIB型ロードマップ として考える必要があります。
これはSt. Mary’sと同じく、ASIJ型のAPロードマップをそのまま当てはめることはできない、という意味です。
High SchoolとIB Diploma Programme
Seisen公式サイトでは、Grade 9〜10では毎年8つのconcept-driven coursesをMYPの一部として学び、 Grade 10ではMYP Personal Projectに取り組むことが説明されています。
Grade 11〜12では、IB Diploma Programmeに参加し、 複数の科目を異なるレベルで選択して学ぶことになります。
世界トップ理系大学を目指す場合、このGrade 9〜12の流れを一体として考える必要があります。 Grade 11で急にIB Math AA HLやPhysics HLに挑戦するのではなく、 Grade 9〜10の段階から数学・科学・英語で学ぶ力を準備しておく必要があります。
理系進学で確認すべきIB科目
SeisenでComputer Science、AI、Engineering、Data Science、Mathematicsを目指す場合、 特に確認すべき科目は次の通りです。
- IB Mathematics: Analysis and Approaches HL
- IB Physics HL
- IB Chemistry HL
- IB Biology HL
- IB Computer Science
- Extended Essay
- Theory of Knowledge
- CAS
ただし、IB科目の開講状況、HL/SLの選択肢、履修条件、時間割上の制約は年度によって変わる可能性があります。 実際の履修計画を立てる際には、必ず最新のDP Handbook、Course Selection資料、学校からの案内を確認する必要があります。
IB Math AA HL
Seisenで理系トップ大学を目指す場合、最重要科目の一つが IB Math AA HL です。
Seisen公式のIB Diploma Program FAQでは、 Math AA HLを履修する生徒はPhysics HLも履修し、Engineering系の大学進学を目指すことが多いと説明されています。
これは、Seisenの中でもMath AA HLとPhysics HLの組み合わせが、 理系進学、特にEngineering進学と強く結びついていることを示しています。
AP校であればAP Calculus BCが理系数学の中心になりますが、 Seisenの場合はIB Math AA HLがその役割を担います。
ただし、Math AA HLを履修するだけで十分ではありません。 Computer Science、AI、Engineering、Data Scienceを目指す場合、 Math AA HLの内容をProgramming、Statistics、Physics、Researchへ接続することが重要です。
IB Physics HL
Engineering志望者にとって、Physicsは非常に重要です。
Seisenでは、IB Physics HLを中心に物理を学ぶ戦略が考えられます。 特に、Math AA HLとPhysics HLの組み合わせは、Engineering志望者にとって自然な選択肢です。
MIT、Georgia Tech、Purdue、UIUC、UC Berkeley、Imperial College Londonなどを目指す場合、 高校段階でPhysicsと高度な数学に取り組んでいることは大きな意味を持ちます。
一方で、アメリカ大学のEngineering志望では、AP Physics Cが意識されることもあります。 Seisen生の場合は、IB Physics HLを軸にしつつ、必要に応じてAP Physics Cの外部受験を検討する形になります。
IB Computer Science
SeisenのDP Course Selectionに関する公式記事では、Physics & Computer Scienceに関する説明が行われていることが確認できます。 ただし、実際にIB Computer Scienceがどの年度にどのレベルで開講されるかは、最新のDP Handbookや学校からの案内で確認する必要があります。
Computer Science志望者にとって、IB Computer Scienceは重要な選択肢です。 しかし、Stanford、MIT、Carnegie Mellon、UC Berkeley、Georgia Techなどを目指す場合、 学校の科目だけでComputer Scienceの強さを示すのは難しい場合があります。
そのため、Seisen生には次のような学校外の積み上げも重要になります。
- PythonまたはJavaによる実装経験
- AP Computer Science Aの外部受験準備
- Programming Project
- Data Analysis Project
- AI・Machine Learningへの導入
- Algorithmic Problem Solving
- Researchまたは個人開発
MYP Personal ProjectとResearchの入口
Seisenでは、Grade 10でMYP Personal Projectに取り組むことが説明されています。
これは、将来のResearchやActivitiesへの入口として非常に重要です。
例えば、Computer Science、Data Science、Environmental Science、Mathematics、Physicsなどに関心がある生徒は、 MYP Personal Projectを将来のExtended Essayや大学出願のActivityへ発展させることができます。
UsUniNavでは、MYP Personal Projectを単なる学校課題として終わらせるのではなく、 G10からG11〜G12のResearchへつなげる起点 として活用することを重視します。
Extended EssayとResearch
Seisen生にとって、IB Extended Essayは非常に重要です。
Extended Essayは、世界トップ大学出願において、 生徒の探究心、文章力、研究姿勢を示す素材になり得ます。
特に理系女子生徒の場合、次のようなテーマと相性があります。
- Computer Science
- Mathematics
- Physics
- Environmental Science
- Data Analysis
- AI・Machine Learning
- Biology
- Engineeringに関連する探究
ただし、Extended Essayを書くだけで終わってしまうと、大学出願上のインパクトは限定的です。 UsUniNavでは、Extended EssayをActivities、Research、Essay、Applicationと接続することを重視します。
AP外部受験について
SeisenはIB校であり、APを中心に履修する学校ではありません。 そのため、APを受験したい場合には、学校外での学習と外部受験を検討する必要があります。
College Boardは、APコースを学校で履修していない生徒でもAP試験を受験できる可能性があると説明しています。 ただし、実際にはAP試験を実施している学校や会場で登録する必要があります。
日本では、KAISなどAP実施校で外部受験の可否を確認することがあります。 ただし、受験可能な科目、申込時期、外部生受け入れの有無、定員は年度によって変わるため、 必ず最新情報を直接確認する必要があります。
Seisen生が検討しやすい外部AP
Seisen生がアメリカ理系トップ大学を目指す場合、必要に応じて次のAPを検討することがあります。
- AP Computer Science A
- AP Calculus BC
- AP Statistics
- AP Physics C: Mechanics
- AP Physics C: Electricity and Magnetism
ただし、IB Diplomaの負荷は非常に高いため、APを増やしすぎることは危険です。 外部APは、志望分野に合わせて慎重に選ぶ必要があります。
Computer Science志望であればAP Computer Science A、 Data Science志望であればAP Statistics、 Engineering志望であればAP Physics C、 数学力を追加で示したい場合はAP Calculus BCを検討する、という考え方になります。
University Advising
Seisen公式サイトのStudent Supportページでは、University Advisingについて説明されています。
Seisenでは、大学検索や出願プロセスのサポート、College Essay Writing Workshops、Personal Statementの助言、 CV building、1対1のミーティング、保護者・生徒向けワークショップなどが提供されると説明されています。
また、SeisenはPSAT testing centerであることも記載されています。
これは、IB校でありながら、北米大学を含む海外大学進学にも対応する体制があることを示しています。
海外大学進学実績を見る視点
SeisenのSchool Profileでは、Grade 11〜12の生徒がSIS Diploma、IBDP Courses、Full IB Diplomaの進路を取ること、 また卒業生が世界中の大学へ進学していることが説明されています。
さらに、Seisen公式サイトでは、卒業生がBrown University、University of Illinois Urbana-Champaign、University of Michigan、 UC San Diego、University of Toronto、University of British Columbia、Imperial College London、University of Warwick、 University of Tokyo、Waseda Universityなどから合格を得ていることも紹介されています。
ただし、UsUniNavでは「海外大学進学実績がある」という一般的な表現だけでは不十分だと考えています。
保護者が本当に知りたいのは、 具体的にどの大学に、何人が合格し、何人が進学しているのかです。
College AcceptancesとMatriculationは分けて見る
進学実績を見る際には、 College Acceptances と Matriculation を分けて考える必要があります。
College Acceptancesは合格実績です。 一方、Matriculationは実際に進学した大学です。
例えば、ある大学に複数名が合格していても、実際に進学した人数は異なる場合があります。 そのため、Seisenの進学実績を分析する際には、 合格先と進学先を区別して調査する必要があります。
Seisen進学実績 調査表
以下は、School Profile、University Advising資料、公開されている進学情報をもとに、 今後確認・更新していくための調査表です。
| 大学名 | 合格者数 | 進学者数 | STEM関連度 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| Stanford University | 要確認 | 要確認 | Computer Science / AI / Engineering | 最重要確認校 |
| MIT | 要確認 | 要確認 | Engineering / CS / Science | 最重要確認校 |
| Carnegie Mellon University | 要確認 | 要確認 | Computer Science / AI / Robotics | CS志望者に重要 |
| UC Berkeley | 要確認 | 要確認 | EECS / Data Science / AI | CS・Engineering志望者に重要 |
| Georgia Tech | 要確認 | 要確認 | Engineering / Computer Science | 理系進学の重要校 |
| University of Toronto | 要確認 | 要確認 | Computer Science / AI | カナダCS志望者に重要 |
| University of Waterloo | 要確認 | 要確認 | Computer Science / Engineering | カナダ理系進学で重要 |
| Imperial College London | 要確認 | 要確認 | Engineering / Science / Computing | 英国理系進学で重要 |
| University of Tokyo | 要確認 | 要確認 | Science / Engineering | 国内理系進学で重要 |
Seisen生に必要な学校外の補強
SeisenはIB校として非常に魅力的な環境ですが、 世界トップ理系大学を目指す場合、学校の学習だけで完結させるのは難しい場合があります。
特に、Computer Science、AI、Data Science、Engineering志望者には、次のような補強が重要になります。
- Python・Javaによる実装力
- AP Computer Science Aの外部受験準備
- SAT Math 780〜800への対策
- Data Analysis Project
- AI・Machine Learning導入
- MYP Personal ProjectとExtended Essayを接続したResearch
- Essayで語れる一貫したActivity
女子STEM進学という視点
Seisenを考えるうえで重要なのは、女子校であるという点です。
Computer Science、AI、Engineering、Data Scienceなどの分野では、 世界的にも女性の進出が重要なテーマになっています。
Seisenのような女子IB校は、女子生徒が数学・科学・Computer Scienceに自信を持って取り組む環境として大きな可能性を持っています。
ただし、STEM分野で世界トップ大学を目指すには、 学校内の学習だけでなく、Project、Research、Programming、Data Analysisなどの活動を外部でも積み上げる必要があります。
UsUniNav推奨ロードマップ
Seisen生が世界トップ理系大学を目指す場合、 UsUniNavでは次のようなIB型STEMロードマップを基本に考えます。
| Grade | 学習・活動の重点 |
|---|---|
| G6〜G7 | 数学・英語・理科の基礎、Python導入、英語で学ぶ力の形成 |
| G8 | Computer Science基礎、Python・Java、Programming Project |
| G9 | MYP、Statistics基礎、Data Analysis、Researchテーマ探し |
| G10 | MYP Personal Project、IB科目選択準備、Math AA HLを見据えた数学強化、SAT Math基礎 |
| G11 | IB Math AA HL、Physics HL、Computer Science、Extended Essay、SAT、必要に応じて外部AP |
| G12 | IB Final、Essay、Application、Activity整理、大学別出願戦略 |
SeisenからStanford・MITを目指す場合
SeisenからStanford、MIT、Carnegie Mellon、UC Berkeley、Georgia Techなどを目指す場合、 重要なのはIBを中心にしながら、アメリカ大学出願に必要な要素をどう補うかです。
具体的には、次のような一貫した戦略が必要になります。
- IB Math AA HLで高度な数学力を示す
- IB Physics HLまたはScience HLで理系基盤を示す
- Computer Scienceは学校内外で実装経験を積む
- MYP Personal ProjectからExtended EssayへResearchを発展させる
- SAT Mathで高得点を目指す
- 必要に応じてAP CSA、AP Statistics、AP Physics Cなどを外部受験する
- ActivitiesとEssayに一貫したテーマを持たせる
Seisenに向いている生徒
- 女子校の環境で安心して学びたい生徒
- IB Continuumの中で長期的に学びたい生徒
- Math AA HLやPhysics HLに挑戦したい生徒
- Computer ScienceやEngineeringに興味がある女子生徒
- MYP Personal ProjectやExtended EssayをResearchへ発展させたい生徒
- 学校外でもProgrammingやData Analysisに取り組める生徒
- IBに加えて、必要に応じて外部AP受験も考えられる生徒
Seisenで注意すべき点
Seisenは優れたIB Continuum Schoolですが、AP中心校ではありません。 そのため、ASIJ型のAPロードマップをそのまま当てはめることはできません。
注意すべき点は次の通りです。
- APは学内提供を前提にせず、外部受験として考える
- IB Diplomaの負荷が高いため、APを増やしすぎない
- Math AA HLを中心に数学力を証明する
- Computer Science志望者は学校外でProjectを作る
- MYP Personal ProjectとExtended EssayをResearchやApplicationと接続する
- College AcceptancesとMatriculationを分けて進学実績を見る
結論:Seisenは女子STEM進学をIB型ロードマップで考える学校
Seisenは、世界トップ理系大学を目指す女子生徒にとって有力な学校です。
ただし、SeisenをAP校として見るのではなく、 IB Continuum Schoolとして、MYP、IB Diploma Programme、Extended Essayを活用する学校 として考える必要があります。
Seisenで重要なのは、 MYP Personal Project、IB Math AA HL、IB Physics HL、IB Computer Science、Extended Essayをどのように活用し、 SAT、Activities、Research、Essayにつなげるかです。
Seisenという環境を最大限に活かすには、 早い段階からIB型STEMロードマップを設計することが不可欠です。
今後確認・更新すべき情報
- 最新のDP Handbook
- 最新のCourse Selection資料
- IB Math AA HLの履修条件
- IB Science HL科目の開講状況
- IB Computer Scienceの開講状況
- MYP Personal Projectのテーマ傾向
- Extended Essayのテーマ傾向
- School Profile
- University Acceptances
- University Matriculation
- 外部AP受験の可否と実施校情報
参考情報
- Seisen公式サイト
- Seisen International Baccalaureate
- Seisen High School
- Seisen School Profile
- Seisen Student Support / University Advising
- Seisen IB Diploma Program FAQ
- Seisen IBDP Course Selection
- College Board AP Around the World
- KAIS International School