品川インターナショナルスクール(Shinagawa International School / SIS)は、目黒区大橋エリアにキャンパスを構えるIB系インターナショナルスクールです。
UsUniNavでは、SISを単なる少人数制インターナショナルスクールとしてではなく、 IB MYP、Design、Coding、探究型理数教育を通じて、将来のトップ高等部・世界トップ理系大学への土台を作るジュニア・アカデミー型スクール として整理します。
この記事は、学校を点数化・ランキング化するものではありません。 ご提供いただいたSIS詳細調査報告書をもとに、保護者と生徒が進路戦略を考えるための調査記事として作成しています。
SISとは
品川インターナショナルスクールは、現在、幼稚部から中等部までを対象とするIB系インターナショナルスクールです。
もともとは品川区エリアで知られていましたが、現在は目黒区大橋キャンパスへ移転し、よりモダンな学習環境のもとで教育を展開しています。
SISは、国際バカロレアのPYPおよびMYPの認定校であり、特に中等部段階ではIB MYPに基づいた探究型カリキュラムを提供しています。
1クラス約15名以下の少人数制を特徴としており、生徒一人ひとりの理解度、興味、学習進度に対して、教員が近い距離でフィードバックできる環境があります。
SISを調査するときの基本視点
UsUniNavでは、SISを次の観点から整理します。
- IB PYP / MYP認定校であること
- Grade 9までの中等部中心校であること
- 高等部ディプロマ課程は段階的拡張フェーズであること
- 目黒区大橋キャンパスへ移転していること
- 少人数制による個別フィードバック
- MYP Mathematics
- MYP Sciences
- MYP Design
- Computer Scienceの基礎としてのDesign Cycle
- Robotics / Coding Activities
- MYP Personal Project
- Grade 9修了後の進学先
- 将来のIBDP / AP / A Level高等部への接続
超重要:SISは中等部までのSTEM基礎校として見る
SISを考えるうえで最も重要なのは、 2026年時点では、SIS単独の高校卒業生による大学進学実績はまだ存在しない という点です。
SISは現在、幼稚部からGrade 9までを中心に展開しており、Grade 10〜12の高等部ディプロマ課程は段階的に拡張・設置を進めているフェーズです。
そのため、SISをASIJ、BST、KIST、YISのような高等部完成型の学校と同じように、College Matriculationで比較することはできません。
SISを見る際には、次の点を分けて考える必要があります。
- SISで現在提供されているPYP / MYPカリキュラム
- Grade 9までにどのような数学・科学・Designの基礎を作れるか
- Grade 9修了後にどの高等部へ進むか
- 将来のIBDP / AP / A Levelへの接続可能性
- 自校高等部が完成した後の進学実績
SISはIB MYP型の中等部スクールである
SISは、AP校ではありません。 また、A Level校でもありません。
SISの中心は、IB PYPからIB MYPへ続く探究型カリキュラムです。
特に中等部では、数学、科学、Design、言語、社会、芸術、体育などを通じて、単なる知識暗記ではなく、概念理解、探究、問題解決、プレゼンテーションを重視します。
Future STEM Leadersの視点では、SISは IB Math AA HLやAP Calculus BCを直接履修する学校ではなく、それらに進む前の論理力・探究力・Design Cycleを鍛える学校 として見る必要があります。
Grade 6〜9:MYP完成期への準備
SISのSecondary Schoolでは、Grade 6〜Grade 9を中心にIB MYPに基づいた学習が展開されます。
この段階では、数学・科学・Design・英語での論理表現を通じて、将来のIBDP、AP、A Levelへ進むための基礎を作ります。
STEM志望者にとって重要なのは、Grade 9までに次の力を身につけることです。
- 英語で数学・科学を理解する力
- 関数、代数、統計、幾何の基礎
- 物理・化学・生物の基本概念
- 実験レポートを書く力
- データを読み取り、分析する力
- Design Cycleに基づいて問題解決する力
- プログラミングやロボティクスへの初期経験
Grade 10〜12:今後の高等部拡張フェーズ
SISでは、高等部ディプロマ課程の完成に向けた拡張が進められている段階です。
そのため、現時点では、SISを高等部完成型スクールとしてではなく、 Grade 9までに基礎を作り、その後IBDP / AP / A Levelを提供する高等部へ接続する学校 として考えることが現実的です。
将来的に自校高等部が完成する場合には、IBDP科目、大学進学カウンセリング、College Acceptances、Matriculationの公開状況を確認する必要があります。
MYP Mathematics
SISで理系トップ大学を目指す土台を作る場合、重要になるのが MYP Mathematics です。
MYP Mathematicsでは、代数、空間幾何、関数、統計、数学的モデリングなどの基礎を学びます。
SISの数学では、単に計算手順を覚えるだけでなく、「この関数は現実世界の変化をどのように表すのか」「このデータから何が読み取れるのか」といった概念理解が重視されます。
Future STEM Leadersの視点では、ここで作るべきゴールは、将来のIB Math AA HL、AP Calculus BC、A Level Mathematicsへ進めるだけの数学的思考力です。
MYP Sciences
SISでは、MYP Sciencesを通じて、物理、化学、生物、環境科学を統合的に学びます。
中等部段階では、いきなり専門分野に分けるのではなく、実験、観察、データ収集、考察を通じて、科学的に考える力を養います。
Future STEM Leadersにとって重要なのは、公式を暗記することではなく、 なぜその現象が起こるのか、どのように測定し、どのように誤差を考察するのか を理解することです。
Grade 9までに実験レポート、グラフ作成、データ分析、考察の基本作法を身につけることが、IB Physics HL、IB Chemistry HL、IB Biology HLへの大きな準備になります。
MYP Design
SISのSTEM教育を見るうえで、非常に重要なのが MYP Design です。
MYP Designは、単なる図工やICTの授業ではありません。 問題を発見し、調査し、仕様を設計し、制作し、テストし、改善するというDesign Cycleを学ぶ科目です。
このDesign Cycleは、将来のComputer Science、Engineering、Robotics、AI開発、Product Designにそのままつながります。
SISでは、MacBook等のデジタル端末を活用し、プログラミング、デジタルモデリング、システムデザインに取り組む設計があります。
Computer Scienceの基礎としてのDesign
SISでは、AP Computer Science AやIB Computer Science HLを直接履修する段階ではありません。
しかし、MYP Designの中で、Python、Blockly、アルゴリズム、条件分岐、反復処理、問題分解、テスト、改善といったComputer Scienceの基礎に触れることができます。
Future STEM Leadersの視点では、これは非常に重要です。
10代前半の時期に、単にコードを書くのではなく、 問題を分析し、仕様を設計し、実装し、検証し、改善する というエンジニアの思考法を身につけられるからです。
将来、IB Computer Science、AP Computer Science A、Python、Java、AI、Data Scienceへ進むためには、この段階のDesign Cycleの理解が大きな土台になります。
Robotics・Coding Activities
SISでは、Designカリキュラムやアフタースクール活動を通じて、RoboticsやCodingに取り組む機会があります。
センサー、モーター、条件分岐、制御、入力と出力を扱うRoboticsは、数学、物理、Computer Scienceを統合する重要な活動です。
中等部段階でRoboticsに触れることは、将来のEngineering、AI、Robotics、Computer Scienceへの興味を育てるうえで大きな意味があります。
ただし、大学出願レベルまで高めるには、学校内の活動だけで終わらせず、外部コンテスト、個人プロジェクト、ポートフォリオ化へ発展させることが重要です。
Research:MYP Personal Projectへの準備
SISでは、MYPの探究型学習を通じて、自分で問いを立て、調べ、分析し、成果物を作る経験を積むことができます。
中等部の最終段階では、Personal Projectに向けて、リサーチ力、計画力、制作力、振り返りの力が重要になります。
Future STEM Leadersの視点では、Personal Projectを単なる学校課題として終わらせるのではなく、将来のActivitiesやPortfolioにつながる初期研究として活用することが重要です。
たとえば、環境データ分析、教育アプリ、ロボティクス、AIツール、エネルギー問題、数理モデルなどをテーマにすれば、Grade 9以降の高等部進学や大学出願ストーリーの出発点になります。
High School Counseling
SISでは、現時点では大学進学カウンセリングそのものよりも、 Grade 9修了後の高等部進学サポート が重要になります。
将来、世界トップ理系大学を目指す場合、Grade 10以降にどの高等部へ進むかは非常に大きな分岐点です。
進学先としては、国内外のIBDP校、AP開講校、A Level校、または北米・英国・カナダのハイスクールなどが考えられます。
SISで作った数学、科学、Design、Coding、英語での探究力をもとに、次の高等部でIB Math AA HL、AP Calculus BC、A Level Further Mathematicsなどへ進めるかどうかが重要になります。
大学進学実績を見るときの注意点
SISは、2026年時点では高等部卒業生による大学進学実績、つまりCollege AcceptancesやMatriculationを他校のように比較できる段階ではありません。
そのため、SISを大学進学実績で評価するのではなく、 Grade 9までにどのような基礎力を作り、どの高等部へ接続できるか という視点で見る必要があります。
Future STEM Leadersでは、単なる合格実績だけでなく、実際にどこへ進学したか、つまりMatriculationを重視します。
SISについては、今後、自校高等部が完成した後に、College AcceptancesとCollege Matriculationを分けて確認していく必要があります。
SIS修了後に接続先として確認すべき学校・課程
SIS生が世界トップ理系大学を目指す場合、Grade 9修了後の進路設計が非常に重要です。
今後確認すべき接続先として、以下のような課程が考えられます。
IBDP校
- IB Math AA HLを履修できる学校
- IB Physics HLを履修できる学校
- IB Computer Scienceを履修できる学校
- Extended EssayをSTEMテーマで指導できる学校
AP校
- AP Calculus BCを履修できる学校
- AP Computer Science Aを履修できる学校
- AP Physics Cを履修できる学校
- AP Statisticsを履修できる学校
A Level校
- A Level Mathematicsを履修できる学校
- A Level Further Mathematicsを履修できる学校
- A Level Physicsを履修できる学校
- A Level Computer Scienceを履修できる学校
SIS進学実績 調査表
以下は、今後、SISの高等部卒業生が出た後に更新していくための調査表です。 現時点では、SIS単独の大学合格者数・進学者数は要確認です。
| 大学名 | SIS合格者数 | SIS進学者数 | STEM関連度 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| Stanford University | 今後確認 | 今後確認 | Computer Science / AI / Engineering | 米国最重要校 |
| MIT | 今後確認 | 今後確認 | Engineering / CS / Science | 米国理系最難関 |
| UC Berkeley | 今後確認 | 今後確認 | EECS / Data Science / Engineering | 米国STEM重要校 |
| Carnegie Mellon University | 今後確認 | 今後確認 | Computer Science / AI / Robotics | CS最重要校の一つ |
| Georgia Institute of Technology | 今後確認 | 今後確認 | Engineering / CS / Robotics | 工学系重要校 |
| University of Toronto | 今後確認 | 今後確認 | Computer Science / AI / Engineering | カナダ重要校 |
| Imperial College London | 今後確認 | 今後確認 | Engineering / Computing / Science | 英国理系最重要校 |
| University of Oxford | 今後確認 | 今後確認 | Mathematics / Physics / Engineering / CS | 英国最難関校 |
| University of Cambridge | 今後確認 | 今後確認 | Mathematics / Natural Sciences / Engineering / CS | 英国STEM最重要校 |
SIS生に必要な学校外の補強
SISは、少人数制、IB MYP、Design、Coding、探究型理数教育を重視する学校です。
ただし、世界トップ理系大学を目指す場合、Grade 9までの学習だけで完結させるのではなく、次のような補強が重要になります。
- 中学段階からの高度な数学演習
- Pythonによるプログラミング基礎
- Javaへの早期接続
- 英語での数学・科学説明力
- 実験レポート・データ分析の強化
- Robotics Projectの成果物化
- MYP Personal ProjectのResearch化
- Grade 9以降のIBDP / AP / A Level校選び
- SAT Math 780〜800を見据えた基礎作り
- 将来のIB Math AA HL / AP Calculus BCへの先取り
UsUniNav推奨ロードマップ
SIS生が世界トップ理系大学を目指す場合、 UsUniNavでは次のような中等部STEM基礎型ロードマップを基本に考えます。
| Grade | 学習・活動の重点 |
|---|---|
| Grade 6〜7 | 英語での数学・科学の基礎、MYP Design、Python導入、学習習慣の安定 |
| Grade 8 | 関数・代数・統計の強化、Robotics、Coding Project、実験レポート基礎 |
| Grade 9 | MYP完成期、Personal Project、次の高等部選択、IBDP / AP / A Levelへの接続準備 |
| Grade 10〜12 | IB Math AA HL、AP Calculus BC、A Level Further Mathematicsなどの高等部STEMトラックへ進む |
SISから世界トップ理系大学を目指す場合
SISからStanford、MIT、UC Berkeley、Carnegie Mellon、Georgia Tech、University of Toronto、Imperial、Oxford、Cambridgeなどを目指す場合、最も重要なのは、SISを最終到達点ではなく、 中等部段階でSTEM基礎力とDesign思考を完成させるステージ として活用することです。
特に、次のような戦略が重要になります。
- Grade 9までに英語で数学・科学を理解できる状態にする
- MYP MathematicsでIB Math AA HLへ進める基礎を作る
- MYP SciencesでPhysics HLやAP Physics Cへ進める土台を作る
- MYP DesignでComputer ScienceとEngineeringの思考法を身につける
- Personal Projectを将来のResearch Activityへ接続する
- Grade 9修了後の高等部選びを早期に設計する
- College AcceptancesだけでなくMatriculationまで確認する
SISに向いている生徒
- 少人数制で丁寧に見てもらいたい生徒
- 大規模校よりもアットホームな環境で学びたい生徒
- 英語で数学・科学を学ぶ土台を作りたい生徒
- IB MYPの探究型学習に向いている生徒
- Design、Coding、Roboticsに早くから触れたい生徒
- Grade 9までに次のトップ高等部へ進む準備をしたい家庭
- 将来IBDP、AP、A Levelの高等部へ進むことを視野に入れている生徒
SISで注意すべき点
- 2026年時点では、SIS単独の高校卒業生による大学進学実績はまだ確認できない
- 高等部ディプロマ課程は完成型として見るのではなく、今後の拡張状況を確認する必要がある
- AP校ではないため、AP型ロードマップではない
- A Level校でもないため、A Levelを直接履修する学校としては見ない
- IBDP校として完成しているかどうかは年度ごとに確認が必要
- Grade 9修了後にどの高等部へ進むかが非常に重要
- 少人数制は強みだが、競争環境や上位層の厚みは大規模校と異なる
- College AcceptancesとMatriculationは今後の確認事項である
結論:SISは中等部STEM基礎を作るIB MYP・Design型スクール
品川インターナショナルスクールは、世界トップ理系大学を直接目指す完成型ハイスクールというより、 Grade 9までに英語での数学・科学・Design・Codingの土台を作るための中等部STEM基礎校 として見るべき学校です。
その魅力は、大学進学実績そのものではなく、 少人数制、IB MYP、MYP Design、Coding、Robotics、探究型科学、Personal Projectへの準備 にあります。
UsUniNavの視点では、SISの最大の価値は、 10代前半の重要な時期に、エンジニアの思考法であるDesign Cycleと、英語での理数探究力を丁寧に育てられる点 にあります。
SISという環境を最大限に活かすには、Grade 6〜9の段階から、数学、科学、Coding、Robotics、Personal Project、次の高等部選びまでを一体として設計することが不可欠です。
SISは、完成された大学進学校としてではなく、 将来のIB Math AA HL、AP Calculus BC、A Level Further Mathematics、IB Computer Scienceへ進むための基礎を作る学校 として考えると、その価値が明確になります。
今後確認・更新すべき情報
- 最新のSIS School Profile
- 最新のSecondary School Curriculum Guide
- Grade 10〜12高等部の設置状況
- IBDP導入の有無と開講科目
- IB Math AA HLの開講予定
- IB Computer Scienceの開講予定
- Physics HL / Chemistry HL / Biology HLの開講予定
- MYP Designの実施内容
- Robotics・Coding Activityの実績
- MYP Personal Projectの実例
- Grade 9修了後の進学先
- SIS高等部卒業生のCollege Acceptances
- SIS高等部卒業生のCollege Matriculation
参考情報
- Shinagawa International School 公式サイト
- SIS Secondary School Curriculum Information
- International Baccalaureate 公式サイト