マルバーン・カレッジ東京(Malvern College Tokyo / MCT)は、2023年9月に東京都小平市に開校した英国系インターナショナルスクールです。
UsUniNavでは、MCTを単なる新設インターナショナルスクールとしてではなく、 英国名門Malvern Collegeの教育ネットワークとIB型STEMカリキュラムを活用し、世界トップ理系大学を目指すための新しい選択肢 として整理します。
この記事は、学校を点数化・ランキング化するものではありません。 ご提供いただいたMCT詳細調査報告書をもとに、保護者と生徒が進路戦略を考えるための調査記事として作成しています。
MCTとは
マルバーン・カレッジ東京は、英国で150年以上の歴史を持つ名門パブリックスクール、Malvern Collegeのファミリー校として東京都小平市に開校しました。
東京校は、英国式の教育文化と国際バカロレア(IB)の探究型カリキュラムを組み合わせた学校です。
英国式のハウス・システム、規律、品格、Malvern Qualitiesを重視しながら、IBの1〜7評定やルーブリック評価を軸に学習が進められます。
新設校であるため、ASIJ、BST、KIST、St. Mary’sのように、東京校単独の過去数年分の大学進学実績を比較することはまだできません。
そのため、MCTを見る際には、 現在構築中のカリキュラム、Malvern College Family of Schoolsのネットワーク、IBDPへの展開、STEM教育への投資 を慎重に確認する必要があります。
MCTを調査するときの基本視点
UsUniNavでは、MCTを次の観点から整理します。
- 英国名門Malvern Collegeのファミリー校であること
- 2023年開校の新設校であること
- Year 1〜Year 13へ段階的に拡張していること
- IB PYP / MYP / DPへの展開
- Year 10〜11のMYP完成期
- Year 12〜13のIBDP移行期
- IB Math AA HL
- IB Physics HL / Chemistry HL / Biology HL
- IB Computer Science
- Technology / Coding / Entrepreneurship
- Robotics・Design Lab
- MYP Personal Project
- Extended Essay
- Malvern College Family of Schoolsの大学進学ネットワーク
- 今後のCollege Acceptances
- 今後のCollege Matriculation
超重要:MCTは発展途上の新設校である
MCTを考えるうえで最も重要なのは、 東京校単独の過去3年分の大学進学実績はまだ存在しない という点です。
MCTは2023年にYear 1〜Year 9からスタートし、毎年学年を上に拡張しています。 そのため、Year 12〜13のIB Diploma Programmeは、2026年時点ではまさに構築・進行中のフェーズです。
これは新設校である以上、当然のことです。 したがって、MCTを他の歴史ある学校と同じように、過去のMatriculationだけで判断することはできません。
MCTを見る際には、次の点を分けて考える必要があります。
- 東京校で現在提供されているカリキュラム
- 今後提供予定のIBDP科目
- Malvern College本校・姉妹校の実績
- 東京校のUniversity Counseling体制
- 第一期卒業生以降のCollege Acceptances
- 第一期卒業生以降のCollege Matriculation
MCTは英国式とIBのハイブリッド校である
MCTは、英国式の教育文化とIBカリキュラムを組み合わせた学校です。
本家イギリスのMalvern Collegeは、A LevelとIBDPの双方で知られる名門校ですが、東京校はIB MYP / DPをベースに据えながら、英国式教育のエッセンスを融合させる方針を取っています。
そのため、MCTはBSTのようなA Level中心校ではありません。 また、ASIJやCAJのようなAP中心校でもありません。
MCTの進学戦略は、 IB Math AA HL、IB Physics HL、IB Computer Science、Extended Essayを中心としたIB型STEMロードマップ として考える必要があります。
Year 10〜11:MYP完成期
MCTでは、Year 10〜11でIB MYPの完成期に入ります。
この段階では、数学・科学・デザイン・テクノロジーの基礎を固めながら、課題研究や探究学習へのアプローチを身につけます。
STEM志望者にとって重要なのは、Year 12〜13のIBDPに入る前に、数学、物理、化学、生物、Computer Scienceの土台をどれだけ作れるかです。
特に、IB Math AA HLやIB Physics HLを目指す生徒は、Year 10〜11の時点で代数、関数、三角関数、初歩的な微積分、実験レポート、データ分析に十分慣れておく必要があります。
Year 12〜13:IB Diploma Programme
MCTの高等部では、IB Diploma Programmeを中心としたカリキュラムが展開される予定です。
Future STEM Leadersの視点では、特に次の科目が重要になります。
- IB Mathematics: Analysis and Approaches HL
- IB Physics HL
- IB Chemistry HL
- IB Biology HL
- IB Computer Science SL/HL
- Extended Essay
実際の開講状況、履修条件、時間割上の組み合わせは、年度ごとのDP Handbookや学校案内で確認する必要があります。
IB Math AA HL
MCTで理系トップ大学を目指す場合、最重要科目の一つが IB Math AA HL です。
Math AA HLは、関数、三角関数、微分積分、数列、ベクトル、確率統計、数理的な記述を含む高度な数学科目です。
Computer Science、Engineering、Physics、Mathematics、Data Science、AIを目指す場合、Math AA HLは進学ロードマップの中心になります。
MCTのようなIB型校では、AP Calculus BCではなく、IB Math AA HLが理系数学の主軸になります。
ただし、米国トップ理系大学を目指す場合には、IB Math AA HLだけでなく、SAT Math、数学コンテスト、Pythonによる数学実装、データ分析などを組み合わせることで、より強い出願ストーリーを作ることができます。
IB Physics HL・Chemistry HL・Biology HL
MCTでは、Group 4 SciencesとしてPhysics、Chemistry、BiologyのHL/SL開講が想定されています。
Engineering、Physics、Robotics、AI、Computer Science志望者にはPhysics HLが重要になります。
Chemical Engineering、Material Science、Biochemistry、Medicine関連分野を視野に入れる場合にはChemistry HLが重要です。
Biology、Biomedical Science、Environmental Science、Neuroscienceを目指す場合にはBiology HLが重要になります。
IB Scienceでは、Internal Assessmentを通して、実験設計、データ収集、分析、考察レポート作成を行います。
新設校として実験室やデジタル計測機器が整備されている点は、MCTの大きな可能性の一つです。
IB Computer Science
MCTでは、IB Computer Scienceの開講を見据えたTechnology / Codingカリキュラムが重視されています。
調査資料によれば、MYP Designの段階からPython等のコーディング、Webアプリケーション構築、アルゴリズムの基礎に取り組む設計があります。
高等部でIB Computer Scienceへ進める場合、Computer Science志望者にとって重要な土台になります。
IB Computer Scienceでは、単なるプログラミングだけでなく、アルゴリズム、データ構造、システム設計、コンピュータの仕組み、社会的影響、Internal Assessmentとしての開発プロジェクトが問われます。
ただし、Stanford、MIT、Carnegie Mellon、UC Berkeley、University of Torontoなどを目指す場合、学校のComputer Science科目だけで十分とは限りません。
学校外でもProgramming Project、AI、Data Analysis、Algorithmic Problem Solving、Research Projectなどに取り組む必要があります。
Technology・Coding・Entrepreneurship
MCTの特徴の一つは、Technology、Coding、Entrepreneurshipを学校の重要な柱として掲げている点です。
Future STEM Leadersの視点では、これは非常に重要です。 単に数学や理科の点数を取るだけでなく、技術を使って何かを作り、社会に価値を出す力が求められるからです。
TechnologyとEntrepreneurshipを組み合わせることで、次のような活動へ発展できます。
- Web Application
- AI Tool Development
- Robotics Project
- Education Technology
- Data Analysis Project
- Startup-style Project
- Social Impact Technology Project
MCTのような新設校では、こうした活動を学校文化として育てていける柔軟性があります。
Robotics・Design Lab
MCTでは、RoboticsやDesign Lab環境も重要です。
調査資料によれば、コ・カリキュラムやテクノロジー・デザインの授業において、競技用ロボティクスキット、3Dプリンター、レーザーカッターなどを活用したプロジェクト型学習が展開されています。
Roboticsは、数学、物理、Computer Science、Engineering Designを統合する非常に重要なActivityです。
新設校の設備を活かし、Roboticsを単なる放課後活動ではなく、Research、Portfolio、Application Essayへ接続できれば、大学出願上も大きな意味を持ちます。
Research:MYP ProjectとExtended Essay
MCTでは、中等部段階からMYP Personal ProjectやCommunity Projectを通して、自主研究の経験を積むことができます。
高等部では、IB Diploma Programmeの中核としてExtended Essayがあります。
Extended Essayは4,000語の研究論文であり、Mathematics、Physics、Computer Science、Technology、Environmental Scienceなどのテーマを設定できます。
UsUniNavでは、Extended Essayを単なるIB課題ではなく、 Activities、Portfolio、Essay、Applicationへ接続するResearch Activity として活用することを重視します。
たとえば、AI、機械学習、物理シミュレーション、環境データ分析、暗号、ロボティクス、数理モデルなどをテーマにできれば、Future STEM Leadersとしての出願軸が明確になります。
University Counseling
MCTでは、東京校単独の大学進学カウンセリングに加え、Malvern College Family of Schoolsのグローバルネットワークを活用できる可能性があります。
調査資料によれば、英国本校や香港校が持つOxbridge、Imperial、米国トップ大学への出願ノウハウ、Essay指導、面接対策などの知見を共有できる体制があります。
特に、Oxford、Cambridge、Imperial College London、UCL、Warwickなどの英国トップ大学を目指す場合、英国式教育のバックグラウンドは大きな意味を持ちます。
一方で、Stanford、MIT、UC Berkeley、Carnegie Mellon、Georgia Techなどの米国トップ理系大学を目指す場合には、IB成績だけでなく、Activities、Essays、Research、Recommendation Letters、SAT、個人プロジェクトの設計が重要になります。
ただし、東京校としての実際の進学実績はこれから形成されます。 そのため、保護者は、University Counselingがどのように機能しているかを継続的に確認する必要があります。
大学進学実績を見るときの注意点
MCTは新設校であるため、東京校単独の過去3年分のCollege AcceptancesやMatriculationはまだ存在しません。
そのため、現時点で参照できるのは、Malvern College本校やアジア姉妹校を含むグローバルネットワークの実績です。
ただし、これは東京校の実績そのものではありません。 記事や進学相談で扱う際には、 「Malvern Collegeグループの実績」と「東京校単独の実績」を明確に分ける ことが重要です。
Future STEM Leadersでは、単なる合格実績だけではなく、実際にどの大学へ進学したか、つまりMatriculationを重視します。
Malvern Collegeグループ実績として確認すべき大学
今後、MCTの大学進学実績を分析する際には、以下のような大学を確認していく必要があります。
英国
- University of Oxford
- University of Cambridge
- Imperial College London
- University College London
- King’s College London
- University of Warwick
米国・カナダ
- Stanford University
- Massachusetts Institute of Technology
- University of California, Berkeley
- Carnegie Mellon University
- Georgia Institute of Technology
- University of Toronto
- University of British Columbia
MCT進学実績 調査表
以下は、今後、東京校の卒業生が出た後に更新していくための調査表です。 現時点では、東京校単独の合格者数・進学者数は要確認です。
| 大学名 | 東京校合格者数 | 東京校進学者数 | STEM関連度 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| University of Oxford | 今後確認 | 今後確認 | Mathematics / Physics / Engineering / CS | 英国最難関校 |
| University of Cambridge | 今後確認 | 今後確認 | Mathematics / Natural Sciences / Engineering / CS | 英国STEM最重要校 |
| Imperial College London | 今後確認 | 今後確認 | Engineering / Computing / Science | 英国理系最重要校 |
| Stanford University | 今後確認 | 今後確認 | Computer Science / AI / Engineering | 米国最重要校 |
| MIT | 今後確認 | 今後確認 | Engineering / CS / Science | 米国理系最難関 |
| UC Berkeley | 今後確認 | 今後確認 | EECS / Data Science / Engineering | 米国STEM重要校 |
| Carnegie Mellon University | 今後確認 | 今後確認 | Computer Science / AI / Robotics | CS最重要校の一つ |
| Georgia Institute of Technology | 今後確認 | 今後確認 | Engineering / CS / Robotics | 工学系重要校 |
| University of Toronto | 今後確認 | 今後確認 | Computer Science / AI / Engineering | カナダ重要校 |
MCT生に必要な学校外の補強
MCTは、IB、Technology、Coding、Entrepreneurshipを重視する新しい学校です。
ただし、世界トップ理系大学を目指す場合、学校内の学習だけで完結させるのではなく、次のような補強が重要になります。
- SAT Math 780〜800への対策
- Python・Javaによる実装力強化
- IB Math AA HLの先取り・補強
- IB Physics HLの数理的理解
- IB Computer Scienceの発展Project
- Data Analysis Project
- AI・Machine Learning導入
- Robotics Projectの成果物化
- Extended EssayのResearch化
- Oxbridge / Imperial / 米国大学向けEssay戦略
- Portfolioとして見せられる個人開発
UsUniNav推奨ロードマップ
MCT生が世界トップ理系大学を目指す場合、 UsUniNavでは次のような新設IB・Technology型STEMロードマップを基本に考えます。
| Year | 学習・活動の重点 |
|---|---|
| Year 7〜9 | 数学・Science・英語の基礎、Python導入、MYP Design、Technology Project |
| Year 10〜11 | MYP完成期、数学・科学の発展、Robotics、Personal Project、DP科目選択準備 |
| Year 12 | IB Math AA HL、Physics HL、Computer Science、Extended Essay開始、SAT Math、Research Project |
| Year 13 | IB Final、Extended Essay完成、Portfolio、Essay、大学別出願戦略 |
MCTから世界トップ理系大学を目指す場合
MCTからOxford、Cambridge、Imperial、Stanford、MIT、UC Berkeley、Carnegie Mellon、Georgia Tech、University of Torontoなどを目指す場合、重要なのは、IBとTechnologyをどのように一貫した出願ストーリーにするかです。
特に、次のような戦略が重要になります。
- IB Math AA HLで高度な数学力を示す
- Physics HLやComputer ScienceでSTEM基盤を作る
- Technology / Coding / EntrepreneurshipをProjectへ発展させる
- RoboticsやAI ProjectをPortfolio化する
- Extended EssayをResearchとして完成させる
- 英国大学と米国大学で異なる出願戦略を立てる
- College AcceptancesだけでなくMatriculationまで確認する
MCTに向いている生徒
- 新しい学校で最先端の環境を活かしたい生徒
- 英国名門校ネットワークに魅力を感じる家庭
- IB Math AA HLやIB Computer Scienceに挑戦したい生徒
- Technology、Coding、Entrepreneurshipに興味がある生徒
- RoboticsやDesign Labを活用したい生徒
- Oxbridge、Imperial、米国トップSTEM、カナダ大学を幅広く検討したい生徒
- 完成された伝統校よりも、新設校の柔軟性と成長性に魅力を感じる家庭
MCTで注意すべき点
- 新設校であるため、東京校単独の大学進学実績はまだ十分に蓄積されていない
- Malvern Collegeグループの実績と東京校の実績を分けて見る必要がある
- AP校ではないため、AP型ロードマップではない
- A Level校ではなく、IBを中心に見る必要がある
- IBDP科目の実際の開講状況は年度ごとに確認が必要
- IB Math AA HL、Physics HL、Computer Scienceを同時に履修できるか確認が必要
- 新設校の柔軟性は魅力だが、進路指導体制の実績は今後確認が必要
- College Acceptancesだけでなく、Matriculationの公開状況を確認する必要がある
結論:MCTは新設IB・Technology型STEMロードマップで考える学校
マルバーン・カレッジ東京は、世界トップ理系大学を目指す生徒にとって、非常に注目すべき新しい学校です。
その魅力は、東京校単独の過去実績ではなく、 英国名門Malvern Collegeの教育ネットワーク、IB型カリキュラム、Technology・Coding・Entrepreneurshipへの投資、新設校ならではのモダンな学習環境 にあります。
UsUniNavの視点では、MCTの最大の価値は、 IB Math AA HL、IB Physics HL、IB Computer Science、Extended Essay、Technology Projectを組み合わせた新しいSTEMロードマップを作れる可能性 にあります。
MCTという環境を最大限に活かすには、Year 10〜11のMYP段階から、IBDP科目選択、Research、Coding、Robotics、SAT、Essay、大学別出願戦略までを一体として設計することが不可欠です。
MCTは、すでに完成された進学校というより、これから東京で本格的なIB×Technology型STEM進学校として実績を作っていく学校です。
今後確認・更新すべき情報
- 最新のMCT School Profile
- 最新のIBDP Handbook
- IB Math AA HLの開講状況
- IB Computer Scienceの開講状況
- Physics HL / Chemistry HL / Biology HLの開講状況
- Group 6の代替としてComputer Scienceを選択できるか
- MYP Personal Projectの実例
- Extended Essayのテーマ傾向
- University Counselingの実績
- 東京校初年度以降のCollege Acceptances
- 東京校初年度以降のMatriculation
- Malvern College Family of Schoolsとの連携内容
- Robotics・Design Lab・Technology Projectの実績
参考情報
- Malvern College Tokyo 公式サイト
- MCT School Profile / Curriculum Information
- Malvern College UK 公式サイト
- International Baccalaureate 公式サイト