カナディアン・インターナショナルスクール(Canadian International School Tokyo / CIS)は、東京都品川区にある、カナダ式カリキュラムとIB教育を組み合わせたインターナショナルスクールです。
UsUniNavでは、CISを単なるカナダ系インターナショナルスクールとしてではなく、 カナダPEI州政府認定カリキュラムとIB Diploma Programmeを活用し、世界トップレベルのSTEM大学へ進むための学校 として整理します。
この記事は、学校を点数化・ランキング化するものではありません。 ご提供いただいたCIS詳細調査報告書をもとに、保護者と生徒が進路戦略を考えるための調査記事として作成しています。
CISとは
CISは、幼稚部から高等部までを持つインターナショナルスクールです。 キャンパスは品川区北品川、大崎・御殿山エリアに位置しています。
CISの最大の特徴は、 カナダ・プリンスエドワードアイランド州(PEI)政府認定カリキュラム と 国際バカロレア(IB)プログラム を組み合わせている点です。
卒業時には、カナダ政府公認のPEI High School Graduation Diplomaを取得できる構造に加え、 生徒によってはIB Diploma Programmeにも挑戦できます。
CISを調査するときの基本視点
UsUniNavでは、CISを次の観点から整理します。
- PEI州政府認定カリキュラム
- IB PYP / MYP / DP
- PEI High School Graduation Diploma
- IB Diploma Programme
- IB Math AA HL
- IB Physics HL / Chemistry HL / Biology HL
- Computer Studies / Digital Technology
- Extended Essay
- Independent Project / Capstone
- University Counseling
- カナダ大学進学実績
- STEM進学との相性
CISはカナダ式カリキュラムとIBのハイブリッド校である
CISを理解するうえで最も重要なのは、AP校ではなく、 カナダPEI州カリキュラムとIBを組み合わせた学校 であるという点です。
AP Calculus BC、AP Computer Science A、AP Physics Cを学内で履修していくAP型ロードマップではありません。
一方で、純粋なIB校とも少し異なります。 PEI州ディプロマを軸にしながら、必要に応じてIB Diploma Programmeへ進むことができるため、 北米式の柔軟性とIBの学術性を組み合わせた進学戦略が可能になります。
Grade 9〜10:PEI Foundation & MYP
CISでは、Grade 9〜10でカナダPEI州カリキュラムに沿って、数学・科学・テクノロジーの基礎を固めます。
同時に、IB MYP型の探究学習も並行して行われます。
世界トップ理系大学を目指す場合、この段階で重要なのは、単なる先取りではありません。 数学、科学、英語で学ぶ力、プロジェクト型学習、データを扱う力を整えることです。
Grade 11〜12:PEI州ディプロマとIBDP
Grade 11〜12では、生徒はPEI州ディプロマを軸にしながら、進路に応じてIB Diploma Programmeにも挑戦できます。
調査資料によれば、CISでは PEI州ディプロマのみのルート と PEI州ディプロマ+フルIBディプロマのルート が考えられます。
これは、生徒の進路によって非常に重要です。 カナダ大学進学を主軸に考える生徒、IBを活用して英国・米国・日本の大学も視野に入れる生徒で、最適な戦略が変わります。
IB Math AA HL
CISでは、IB Mathematics: Analysis and Approaches HL、いわゆるIB Math AA HLが提供されています。
Math AA HLは、Computer Science、Engineering、Physics、Mathematics、Data Scienceを目指す生徒にとって非常に重要な数学科目です。
AP校であればAP Calculus BCが理系数学の中心になりますが、CISのようなIB校では、Math AA HLがその役割を担います。
特にUniversity of Toronto、UBC、McGillなどの理系・CS系を目指す場合、Math AA HLは強い学力証明になります。
IB Physics HL・Chemistry HL・Biology HL
CISでは、Group 4 SciencesとしてPhysics、Chemistry、BiologyをSL/HLで提供しています。
Engineering志望者にはPhysics HL、 Chemical EngineeringやMaterial Science志望者にはChemistry HL、 Biology、Biomedical Science、Environmental Science志望者にはBiology HLが重要になります。
IB Scienceでは、Internal Assessmentを通して、実験設計、データ収集、分析、レポート作成を行います。 これは大学での研究・実験レポートに直結する重要な経験です。
Computer Studies・Digital Technology
CISでは、PEI州政府カリキュラムに基づき、Computer StudiesやDigital Technologyに取り組む環境があります。
プログラミングの基礎、Webデザイン、データ処理、プロジェクト型のテクノロジー学習などが行われます。
ただし、Stanford、MIT、Carnegie Mellon、UC Berkeley、University of Toronto Computer Scienceなどを目指す場合、 学校内のComputer Studiesだけで十分とは限りません。
Computer Science志望者には、学校外でも次のような積み上げが必要になります。
- PythonまたはJavaによる実装経験
- AP Computer Science Aの外部受験検討
- Programming Project
- Data Analysis Project
- AI・Machine Learning導入
- Algorithmic Problem Solving
Robotics
CISでは、コ・カリキュラムやテクノロジー授業の中で、Roboticsに取り組む機会があります。
教育用ロボティクスキットを使った組み立て、Python等による制御コード、センサーを用いた動作制御などに触れることができます。
Roboticsは、数学、物理、Computer Science、Engineering Designを統合する学習です。 EngineeringやComputer Science志望者にとって、非常に有効なActivityになり得ます。
Research:Extended EssayとIndependent Project
CISでは、IB Diploma Programmeルートの場合、4,000語のExtended Essayが重要になります。
Mathematics、Physics、Computer Science、Environmental Scienceなどの分野でテーマを設定すれば、世界トップ大学出願におけるResearch Activityとして活用できます。
また、PEI州ディプロマルートでも、Independent ProjectやCapstone的な探究活動が行われる可能性があります。
UsUniNavでは、これらのResearchを単なる学校課題で終わらせず、 Activities、Essay、Applicationと接続することを重視します。
University Counseling
CISには、University Counseling Teamがあります。
CISの大きな強みは、カナダ政府公認校としての背景を活かし、 University of Toronto、UBC、McGillなど、カナダトップ大学への出願と進学に強いことです。
また、Common App、OUAC、日本の英語学位プログラムなど、複数の出願システムに対応できる点も重要です。
Grade 10からポートフォリオ作成を個別支援する体制があることは、海外大学進学を考えるうえで大きな意味を持ちます。
海外大学進学実績
CISは、カナダ、米国、日本国内の英語学位プログラムに強い進学実績を持っています。
カナダ
- University of Toronto
- University of British Columbia
- McGill University
- University of Victoria
- Simon Fraser University
米国
- University of California, Berkeley
- Purdue University
- Boston University
- Michigan State University
日本国内
- 早稲田大学
- 慶應義塾大学
- 上智大学
- 国際基督教大学
College AcceptancesとMatriculationは分けて見る
進学実績を見る際には、College AcceptancesとMatriculationを分けて考える必要があります。
College Acceptancesは合格実績です。 一方、Matriculationは実際に進学した大学です。
CISでは、卒業生の約50%以上がカナダのトップ大学へ進学し、 約20%が米国やその他海外、約30%が日本国内の英語学位プログラムへ進学する傾向があるとされています。
特に、University of Toronto、UBC、McGillへの進学動向は、CISを理解するうえで非常に重要です。
CIS進学実績 調査表
以下は、今後、CIS School Profile、College Acceptances、Matriculation資料をもとに確認・更新していくための調査表です。
| 大学名 | 合格者数 | 進学者数 | STEM関連度 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| University of Toronto | 要確認 | 要確認 | Computer Science / AI / Engineering | カナダ最重要校 |
| University of British Columbia | 要確認 | 要確認 | Science / Engineering / CS / Environmental Science | カナダ理系重要校 |
| McGill University | 要確認 | 要確認 | Science / Engineering / CS | カナダ名門校 |
| UC Berkeley | 要確認 | 要確認 | EECS / Data Science / Engineering | 米国STEM重要校 |
| Purdue University | 要確認 | 要確認 | Engineering / Aerospace | Engineering志望者に重要 |
| 早稲田大学 | 要確認 | 要確認 | 理工系英語プログラム / 国際教養 | 国内英語学位で重要 |
| 慶應義塾大学 | 要確認 | 要確認 | GIGA / PEARL | 国内英語学位で重要 |
CIS生に必要な学校外の補強
CISは、カナダ大学進学とIB型学習に強い学校です。
ただし、世界トップ理系大学を目指す場合、学校内の学習だけで完結させるのではなく、次のような補強が重要になります。
- SAT Math 780〜800への対策
- Python・Javaによる実装力強化
- AP Computer Science Aの外部受験検討
- Data Analysis Project
- AI・Machine Learning導入
- Extended EssayまたはCapstoneのResearch化
- Toronto / UBC / McGill向けの大学別出願戦略
UsUniNav推奨ロードマップ
CIS生が世界トップ理系大学を目指す場合、 UsUniNavでは次のようなカナダ・IBハイブリッド型STEMロードマップを基本に考えます。
| Grade | 学習・活動の重点 |
|---|---|
| G6〜G8 | 数学・英語・理科の基礎、Python導入、Science Inquiry |
| G9 | PEI Foundation / MYP、代数・関数・データ分析、Digital Technology |
| G10 | DP科目選択準備、Math AA HL準備、SAT Math基礎、Researchテーマ探し |
| G11 | IB Math AA HL、Physics HL / Chemistry HL、Extended Essay、University Counseling |
| G12 | IB FinalまたはPEI Diploma完成、Essay、Application、Toronto / UBC / McGill出願戦略 |
CISから世界トップ理系大学を目指す場合
CISからUniversity of Toronto、UBC、McGill、UC Berkeley、Purdueなどを目指す場合、 重要なのはカナダ式の評定とIBの学術性をどのように組み合わせるかです。
特に、次のような戦略が重要になります。
- IB Math AA HLで高度な数学力を示す
- Physics HL / Chemistry HL / Biology HLで理系基盤を示す
- Computer StudiesやDigital TechnologyをProjectへ発展させる
- Extended EssayまたはCapstoneをResearchとして活用する
- カナダ大学向けにGPA・科目選択・出願要件を正確に管理する
- 米国大学も視野に入れる場合はSATとActivitiesを補強する
CISに向いている生徒
- カナダ大学進学を強く考えている生徒
- University of Toronto、UBC、McGillを目指したい生徒
- IB Math AA HLやPhysics HLに挑戦したい生徒
- 少人数環境で丁寧に学びたい生徒
- 米国の激しい出願競争だけに依存せず、カナダを現実的なトップ進学先として考えたい生徒
- 国内英語学位プログラムも選択肢に入れたい家庭
CISで注意すべき点
- APは提供されていない
- Computer ScienceはAP CSA型ではなく、Computer Studies / Digital Technology型として見る必要がある
- IBDPルートとPEI州ディプロマルートで進学戦略が変わる
- 米国トップ大学を目指す場合はSAT、Activities、Researchの追加設計が必要
- College AcceptancesとMatriculationを分けて確認する必要がある
- カナダ大学は大学・学部ごとの出願要件を早期に確認する必要がある
結論:CISはカナダトップ大学への現実的なSTEMロードマップで考える学校
CISは、世界トップ理系大学を目指す生徒にとって、非常に独自性のある学校です。
その最大の特徴は、カナダPEI州政府認定カリキュラムとIBを組み合わせ、 University of Toronto、UBC、McGillといったカナダのトップ大学へ現実的に強い進学ルートを持っていることです。
UsUniNavの視点では、CISの最大の価値は、 米国の過酷な出願競争だけに依存せず、カナダの世界トップSTEM環境へ進むための安定したロードマップを作れること です。
CISという環境を最大限に活かすには、PEI州ディプロマ、IB Math AA HL、Science HL、Computer Studies、Research、University Counselingを一体として設計することが不可欠です。
今後確認・更新すべき情報
- 最新のCIS School Profile
- PEI Senior High Program of Studies
- 最新のIBDP Handbook
- IB Math AA HLの履修条件
- Physics HL / Chemistry HL / Biology HLの開講状況
- Computer Studies / Digital Technologyの詳細
- Extended Essayのテーマ傾向
- Independent Project / Capstoneの実例
- College Acceptances
- College Matriculation
- Toronto / UBC / McGillへの進学者数
参考情報
- Canadian International School Tokyo 公式サイト
- CIS School Profile / Curriculum Information
- Prince Edward Island Government
- International Baccalaureate 公式サイト
- OUAC 公式サイト