東京インターナショナルスクール完全ガイド

東京インターナショナルスクール(Tokyo International School / TIS)は、東京都港区南麻布にある、Pre-KからGrade 8までのインターナショナルスクールです。

UsUniNavでは、TISを大学進学実績で直接評価する学校としてではなく、 世界トップ理系大学へ向かうための中等部段階の土台を作る学校 として整理します。

この記事は、学校を点数化・ランキング化するものではありません。 ご提供いただいたTIS詳細調査報告書をもとに、保護者と生徒が長期的な進路戦略を考えるための調査記事として作成しています。


目次

TISとは

TISは、幼稚園からGrade 8までを対象とするIBインターナショナルスクールです。 高等部、つまりGrade 9〜12は設置されていません。

そのため、TISにはAP、IB Diploma、A Level、大学進学実績という高校型の評価軸は存在しません。

TISを見るうえで最も重要なのは、 Grade 8修了後に、どのようなトップハイスクールへ進学できる準備を整える学校なのか という視点です。


TISを調査するときの基本視点

  • Pre-K〜Grade 8までのIB教育
  • PYPとMYPのカリキュラム
  • Grade 6〜8のMiddle School Curriculum
  • Mathematics
  • Integrated Science
  • MYP Design
  • Computer Science / Programming
  • Robotics
  • MYP Community Project
  • High School Placement
  • 卒業後の進学先高校
  • AP校・IB校・A Level校への接続

超重要:TISには高校がない

TISはGrade 8までの学校です。 したがって、ASIJ、KIST、BST、Seisen、St. Mary’sのように、高校4年間の履修計画や大学出願戦略をTIS内で完結させることはできません。

これは欠点というより、TISの役割を正しく理解するための前提です。

TISは、大学出願を直接行う学校ではなく、 トップハイスクールへ進学するための土台を作るジュニア・アカデミー として考えるべき学校です。


IB PYP・MYP校としてのTIS

TISは、国際バカロレアのPYPおよびMYPの認証校です。

そのため、単なる知識暗記型の学習ではなく、概念理解、探究、プロジェクト、振り返り、発表を重視する教育が行われます。

Future STEM Leadersの視点では、これは非常に重要です。 なぜなら、世界トップ大学を目指す生徒には、単に問題を解く力だけでなく、自分で問いを立て、調べ、考え、説明する力が必要だからです。


Grade 6〜8:MYP Middle School

TISのGrade 6〜8では、MYPの枠組みに基づいたMiddle School Curriculumが展開されます。

この段階で重要なのは、高校内容をただ先取りすることではありません。

むしろ、数学、科学、デザイン、テクノロジーを英語で学び、 高校進学後にAP、IB、A Levelのどのルートにも進める基礎を作ることです。


Mathematics

TISでは、MYP Mathematicsを通して、代数、幾何、データ分析、確率統計の基礎を学びます。

調査資料によれば、Grade 8の段階で高校のAlgebra Iや幾何学の基礎に相当する内容を固める構造があります。

これは、TIS卒業後にASIJでAP Calculus BCを目指す場合、KISTやSeisenでIB Math AA HLを目指す場合、BSTでA Level MathematicsやFurther Mathematicsを目指す場合の土台になります。

UsUniNavでは、TIS段階では次の力を重視します。

  • 代数的思考
  • 関数の理解
  • 空間図形
  • データの読み取り
  • 論理的に説明する力
  • 英語で数学を学ぶ力

Science

TISでは、Integrated Scienceとして、物理、化学、生物の基礎を統合的に学びます。

Grade 6〜8の段階では、大学受験科目としてのPhysicsやChemistryを暗記することよりも、 科学的に考える姿勢を作ることが重要です。

調査資料では、TISのScienceでは、仮説、実験、データのグラフ化、誤差の考察、Lab Reportの基本作法を学ぶとされています。

これは、高校進学後のAP Physics、IB Physics、A Level Physics、Research Activityへつながる重要な基礎です。


Design:Computer Scienceへの入口

TISの大きな特徴の一つが、MYP Designです。

TISでは、Computer Scienceが単なる課外活動ではなく、Design科目の中に組み込まれています。

調査資料によれば、生徒はPythonやJavaScriptを用いたプログラミング、Web開発、アルゴリズムの基礎、3Dモデリング、デジタルデザインなどに取り組みます。

特に重要なのは、 Design Cycle です。

分析、設計、開発、評価というサイクルを通して、単にコードを書くのではなく、問題を定義し、解決策を作り、改善する力を育てます。


Robotics

TISでは、Designカリキュラムやアフタースクール活動の中で、Roboticsに取り組む機会があります。

調査資料によれば、LEGO Mindstorms、Arduino、VEXなどを用いたロボティクスプロジェクトが行われています。

Roboticsは、数学、物理、Computer Science、Engineeringを統合する非常に重要な学習です。

センサー、ギア比、制御プログラム、自律走行などに触れることで、将来のEngineeringやComputer Scienceへの入口を作ることができます。


MYP Community Project

TISでは、Grade 8の最終段階でMYP Community Projectに取り組みます。

これは、TISにおける最上級生リサーチプログラムとして非常に重要です。

生徒は自分で課題を設定し、リサーチを行い、解決策を考え、成果を発表します。

Future STEM Leadersの視点では、このCommunity Projectを単なる学校課題で終わらせるのではなく、 高校進学後のResearch、Activities、Personal Project、Extended Essay、EPQなどへつなげる起点として考えるべきです。


High School Placement

TISには高校がないため、Grade 8修了後のハイスクール進学が非常に重要です。

調査資料によれば、TISにはHigh School Placement Counselorが常駐し、Grade 7の段階から国内外のトップハイスクールへの進学ロードマップを個別に策定します。

国内インター、海外ボーディングスクール、英国パブリックスクールなどへの進学を見据え、数学・英語試験、SSAT、ISEE、推薦状、ポートフォリオの準備を進めます。


TIS卒業後の主な進学先

TISを評価するうえで最も重要なのは、大学進学実績ではなく、 卒業生がどのハイスクールへ進学しているか です。

国内トップインターナショナルスクール

  • The American School in Japan
  • The British School in Tokyo
  • K. International School Tokyo
  • Yokohama International School

海外トップボーディングスクール

  • Phillips Exeter Academy
  • Phillips Academy Andover
  • The Lawrenceville School
  • Choate Rosemary Hall
  • Charterhouse School

これらの進学先は、世界トップ大学への重要な入口になります。


AP型高校へ進む場合

TIS卒業後にASIJやその他のAP型高校へ進む場合、次のようなロードマップが考えられます。

  • AP Computer Science A
  • AP Statistics
  • AP Calculus BC
  • AP Physics C
  • AP Chemistry
  • AP Biology

TISで数学、Science、Design、Programmingの土台を作っておくことで、高校でAP科目へ進みやすくなります。


IB型高校へ進む場合

TIS卒業後にKIST、YIS、Seisen、St. Mary’sなどのIB型高校へ進む場合、次のような科目が重要になります。

  • IB Math AA HL
  • IB Physics HL
  • IB Chemistry HL
  • IB Biology HL
  • IB Computer Science
  • Extended Essay

TISのMYPで培った探究型学習、Design Cycle、Community Projectは、IB Diplomaの学習と非常に相性が良いです。


A Level型高校へ進む場合

TIS卒業後にBSTや英国ボーディングスクールへ進む場合、A Level型のSTEMロードマップが考えられます。

  • A Level Mathematics
  • A Level Further Mathematics
  • A Level Physics
  • A Level Computer Science
  • EPQ

TISで作った数学・Science・Designの土台は、A Levelの少数科目集中型カリキュラムへ接続できます。


TIS生に必要な学校外の補強

TISは中等部段階の土台作りとして非常に魅力的ですが、世界トップ理系大学を目指す場合、学校外での補強も重要です。

  • PythonによるProgramming導入
  • Javaへの早期接続
  • 数学の発展学習
  • Data Analysisの基礎
  • Science Researchの入口
  • 英語で数学・科学を説明する練習
  • SSAT / ISEEなど高校受験対策
  • 高校進学先に合わせたAP・IB・A Level準備

UsUniNav推奨ロードマップ

TIS生が世界トップ理系大学を目指す場合、 UsUniNavでは次のような中等部ブースター型ロードマップを基本に考えます。

Grade学習・活動の重点
G6MYP Mathematics、Integrated Science、Python導入、Design Cycleの理解
G7代数・関数・データ分析、Robotics、Programming Project、High School Placement準備開始
G8Community Project、SSAT / ISEE、進学先高校決定、AP・IB・A Levelロードマップ設計
G9以降進学先高校でAP / IB / A Levelを本格化、SAT、Research、Activitiesへ接続

TISから世界トップ理系大学を目指す場合

TISから直接StanfordやMITへ出願するわけではありません。

しかし、TISで作る中等部段階の土台は、その後の高校での成長に大きな影響を与えます。

TIS生が世界トップ理系大学を目指す場合、重要なのは次の流れです。

  • TISで数学・Science・Design・英語で学ぶ力を作る
  • Grade 8で適切なトップハイスクールへ進学する
  • 進学先でAP、IB、A Levelの最上位トラックへ乗る
  • ResearchやActivitiesを高校段階で発展させる
  • SAT、Essay、Applicationを一体として設計する

TISに向いている生徒

  • 小中学段階で国際的な環境に入りたい生徒
  • 英語で数学・科学・デザインを学びたい生徒
  • Project-Based LearningやDesign Cycleに向いている生徒
  • Grade 8後に国内外のトップハイスクールを目指したい生徒
  • ASIJ、BST、KIST、YIS、海外ボーディングスクールを視野に入れる家庭
  • 将来AP・IB・A Levelのトップトラックへ進みたい生徒

TISで注意すべき点

  • 高校がないため、Grade 8後の進学先選びが非常に重要
  • AP、IB Diploma、A LevelはTIS内では履修できない
  • 大学進学実績ではなく、ハイスクール進学実績を見る必要がある
  • STEM進学を目指す場合、学校外で数学・Programmingを補強する必要がある
  • Grade 7〜8で進学先高校に合わせた戦略を立てる必要がある

結論:TISは世界トップ高校へ向かうためのジュニア・アカデミー

TISは、世界トップ理系大学を目指す生徒にとって、大学進学直結型の学校ではありません。

しかし、TISはGrade 8までに、数学、Science、Design、Computer Science、英語で学ぶ力、探究力を育てる強力な土台作りの学校です。

UsUniNavの視点では、TISの最大の特徴は、 トップハイスクールへ進学した瞬間にロケットスタートを切るためのSTEM基盤を作れること です。

TISという環境を最大限に活かすには、Grade 6〜8の段階から、 高校進学先、AP・IB・A Level、SAT、Research、Activitiesまでを見据えた長期ロードマップを設計することが不可欠です。


今後確認・更新すべき情報

  • 最新のTIS School Profile / Fact Sheet
  • Middle School Curriculum Guide
  • MYP Mathematicsの詳細
  • MYP Sciencesの詳細
  • MYP Designの詳細
  • Community Projectの実例
  • High School Placement実績
  • SSAT / ISEEサポート体制
  • 国内トップインターへの進学者数
  • 海外ボーディングスクールへの進学者数

参考情報


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