ChatGPTを大学出願エッセイに使ってよいのか

ChatGPTは、大学出願エッセイのテーマ整理、構成確認、英文校正などに活用できます。しかし、生成された文章をほぼそのまま提出することは避けるべきです。

大学出願エッセイは、英語力だけを測る文章ではありません。学生本人の経験、価値観、考え方、成長を、本人の声で伝えるための書類です。

目次

ChatGPTを使ってもよい範囲

ChatGPTを補助者として利用し、最終的な内容と表現を本人が決めるのであれば、有効な使い方ができます。

  • 経験やエピソードを整理する
  • テーマの候補を比較する
  • 文章構成について意見を求める
  • 分かりにくい部分を指摘してもらう
  • 文法やスペルを確認する
  • 文字数を調整する

教師やカウンセラーから添削を受けるのと同じように、ChatGPTを助言や校正の道具として使うことは可能です。

避けるべき使い方

最も問題になるのは、ChatGPTにエッセイ全体を書かせ、本人が作成した文章として提出することです。

  • 経験を短く入力し、完成原稿をすべて作らせる
  • AIが作った架空の出来事を使用する
  • 本人が普段使わない表現をそのまま提出する
  • 内容を理解せず高度な英文を使用する
  • 他人のエッセイに似た文章を生成させる

Yale大学は、生成AIが実質的に作成した内容を出願書類として提出することをApplication Fraudとして扱う方針を公表しています。大学ごとに規定が異なるため、出願先の最新方針を確認する必要があります。

本人の声が失われる危険

ChatGPTは、整った英文を作ることが得意です。しかし、AIが作った文章は、表現が一般的になりやすく、本人独自の感情や小さな具体性が消えることがあります。

大学が読みたいのは、完璧に見える文章ではなく、その学生にしか書けない経験です。失敗したときに何を考えたのか、誰との関わりで考え方が変わったのかを、本人の言葉で表すことが重要です。

安全な作成手順

  1. 本人が日本語または英語で経験を書き出す
  2. 伝えたい価値観と中心エピソードを決める
  3. 本人が最初の原稿を書く
  4. ChatGPTに構成や分かりにくい箇所を指摘させる
  5. 提案を本人が選び、自分の言葉で修正する
  6. 教師やカウンセラーにも確認してもらう
  7. 最終原稿を本人が音読し、違和感を確認する

英語への翻訳に使ってよいのか

日本語で考えた内容をChatGPTで英訳することもできます。ただし、翻訳後の英文を本人が理解し、内容と表現に責任を持てることが条件です。

英訳によって意味が強くなったり、本人が意図していない感情が加わったりすることがあります。日本語原稿と英語原稿を比較し、事実と本人らしさが保たれているか確認しましょう。

大学出願で最も重要な基準

判断基準は、「ChatGPTを使ったか」だけではありません。最終的なエッセイが本人の経験と考えに基づき、本人がすべての文章を説明できるかどうかです。

AIを利用しても、テーマ選択、経験の解釈、表現の判断を本人が行っていれば、本人のエッセイとして成立します。反対に、AIが内容の中心を作った場合は、本人の作品とは言いにくくなります。

まとめ

ChatGPTは、大学出願エッセイのアイデア整理、構成確認、文法校正には活用できます。しかし、完成した文章をAIに作らせ、そのまま提出してはいけません。

エッセイの中心となる経験、価値観、判断、言葉は本人のものである必要があります。ChatGPTは代筆者ではなく、本人の考えをより明確にするための補助者として使いましょう。

公式情報

※生成AIに関する方針は大学ごとに異なり、今後変更される可能性があります。出願前に各大学の公式Admissionsページを確認してください。

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